ハワイ沖でアメリカ軍の潜水艦に衝突され、高校生ら9人が亡くなった「えひめ丸事故」から24年を迎え、宇和島水産高校で追悼式典が行われました。
宇和島水産高校では事故が発生した午前8時43分、沈没したえひめ丸から引き上げられた鐘を犠牲者と同じ数の9回鳴らし、遺族や生徒らが黙祷を捧げました。
続いて川野光正校長が「事故を風化させず、次の世代に伝えていかなければならない」と訴えました。
(宇和島水産高校・川野光正校長)
「24年を迎えましたが、この長い歳月をもってしても、ご遺族の皆様、事故に遭われた皆様の大きな憤りと深い悲しみは、今もなお癒えるものではないと、御心中お察しいたします」
2001年2月10日、ハワイ沖で実習中のえひめ丸は、緊急浮上してきたアメリカ軍の原子力潜水艦に衝突され、生徒4人を含む、9人が犠牲になりました
出席者は慰霊碑に白い菊の花を手向け、犠牲者を悼むとともに海の安全を祈っていました
(宇和島水産高校2年・梶原夢花さん)
「無差別事故が起こってしまったので、今後は起きないように起こさないようにしなければいけないと思いましたし、水産校生として絶対忘れてはいけない事だと思うので、今後の後輩達にもこういうことがあったのだよと、引き継いでもらいたい」