この冬一番の強い寒気の影響で、愛媛県内では10日昼ごろにかけて山地を中心に雪が降りました。
今後、大雪のおそれはなくなったものの、気象台は、引き続き路面の凍結による交通障害などに注意を呼びかけています。

今シーズン一番の強い寒気が流れ込んだ愛媛県内。
7日の夜から、山地を中心に雪が降りました。

10日未明の久万高原町は、まさに雪国。
車で進めていると、道路脇には雪の重みで垂れ下がっている木々が。
さらに、時おり、積もった雪がフロントガラスに舞い上がることも。
そして、記者が車から降りてみると…。

(城 健大呂記者)
「あっ、さっむ!…こちらの雪の深さ、25センチほどありそうです」

そして一夜明け…。

久万高原町に繋がる国道33号の三坂道路では、雪で脱輪したとみられるトラックが停まったままに。

(黒川 莉緒記者)
「午前10時半の久万高原町です。現在も雪が降り続き、積もった雪は足首の高さまできています」

町内では、住民たちが雪かきに追われていました。

(雪かきをしていた町民)
「朝いち雪が多かったので、出入りとか大変なので。。体が温まりました(笑)」

一方、農家が案内してくれた先には…。

(農家)
「これ、ハクサイ」

…と案内されるも、全く姿が見えません。手で雪をのけると、ようやくハクサイが出てきました。

「凍ってる。これで置いといて、こんなのを食べるんやけん。中は凍ってないんよ」

ちなみに、白菜は寒い冬に耐えると甘みが増すそうです。

また、大根などを育てているビニールハウスでは、ハウスを支える3本の支柱が。過去に雪の重みでビニールハウスを支えるパイプが下がったため、万全の対策を施していました。

寒波の影響で10日朝は今シーズン1番の冷え込みとなり、最低気温は久万で-8.3℃、松山でも-1.9℃など、県内ほとんどの観測地点で氷点下の気温を観測しました。

雪の影響で、高速道路の一部区間で続いていた通行止めも、10日午後2時までに全て解除されました。

また警察によりますと、9日の夕方から10日の午後3時までに、路面の凍結が原因とみられる事故が38件発生したということです。

気象台によりますと、県内では大雪のおそれはなくなったものの、引き続き積雪や路面の凍結に注意するよう呼びかけています。