去年11月に行われた愛媛県四国中央市の市議会議員選挙で、案分票によって0.543票差で落選した元候補者からの異議申し立てを受け、市の選挙管理委員会は投票用紙の再点検を始めました。

異議を申し立てたのは、去年11月に行われた四国中央市の市議選で、最下位の当選者と0.543票差の次点で落選した元候補者の男性です。

市議選には定員22人に対し32人が立候補し、苗字と名前がそれぞれ同じ候補者が複数いたため、苗字や名前のみが書かれるなどした票をそれぞれの得票割合に応じて振り分ける「案分票」が生まれました。

元候補者からの異議申し立てを受け、市の選挙管理委員会は、申立人と同じ名前の当選者、さらに最下位の当選者と同じ苗字の当選者のあわせて4人の有効票と無効票、それに案分票のあわせて4746票の再点検を始めました。

作業には市の職員と申立人が参加し、段ボールに入った投票用紙3万5364票の用紙を箱から取り出したあと、非公開で点検が行われました。

鵜野事務局長
(今回の点検につい)
「最下位の当選人の方と次点の方とが僅差だったということなのでですね」

選挙管理委員会は10日の作業結果を審査し、早い時期に結果を公表するということです。