少子高齢化を背景にした後継者不足は、どの分野でも課題となっています。今月、医師会と銀行の支援で第三者から引き継がれたクリニックがオープンしました。
医師の後継者不足… 事業承継を模索する中で“マッチング”

愛媛県四国中央市土居町にある、こんどうファミリークリニック。去年閉院した旧青野医院を引き継いでリニューアルし、10月、オープンしました。
院長の近藤啓介医師(38)は四国中央市出身。県内外の病院などに勤務しながら、地元での開業を目指していたといいます。

近藤院長
「大学は徳島でしたけど、卒業してからも四国の病院で研修などをしていて、いずれ開業したい、地域で医療をしたいという気持ちがありました」
旧青野医院の院長だった青野医師は後継者がいないため、第三者の事業承継を模索していた中、近藤医師とのマッチングが実現しました。
近藤院長
「地域で医療をしたいと思っていましたけど、どこから手をつけたらいいか分からなかった。旧青野医院の青野医師から『やってみないか』と勧めていただいて道がはっきりしたというか、最初のハードルが低くなったと思うのですごくよかったと思いますし、青野医師が診ていた患者が来ていて、すごくありがたいことだなと思って診療しています」