来年度の法改正で、大規模災害に加えて新たな感染症が発生した際にも応援派遣が可能になる「災害支援ナース」を養成する研修会が、28日、岩手県矢巾町で行われました。

岩手医科大学で研修会を開いたのは県看護協会です。28日は県内の看護師や助産師合わせて37人が新型コロナを含む感染症への対応を学びました。
このうち在宅看護の研修では受講者がガウンや手袋などの感染対策を徹底した上で人形を使ったおむつ交換や食事の介助などを体験しました。

(参加した看護師)
「病棟での勤務でしか対応したことがなかったので、在宅で普段と全然違うなということをすごく感じました」

災害支援ナースは大規模災害が発生した際に被災地や医療機関に応援派遣される看護師です。来年度からの医療法と感染症法の改正で体制が整備され、新たな感染症が発生した際にも応援の派遣が可能となります。

(県看護協会 相馬一二三 会長)
「多くの方々がこの研修に参加していただいて、地域であったり入院患者さんの安心安全というところを確保できるようになっていけばいいのかなと思っております」

受講者は来年度から災害支援ナースとして登録され、活動ができるようになるということです。