三陸鉄道で運行している震災学習列車に小学生向けの新しい取り組みとして、田畑ヨシさんが制作した紙芝居「つなみ」の読み聞かせが行われました。

(読み聞かせ)
「よっちゃんの住んでいる村は青い青い海と白いどこまでも続く砂浜がありました」
この震災学習列車には、三陸鉄道津軽石駅から重茂小学校の5年生7人が乗車しました。
紙芝居は7年前に亡くなった宮古市田老出身の田畑ヨシさんが制作したもので、19日は娘の高橋恵美子さんが読み聞かせを行いました。

児童たちは高橋さんの読み聞かせに真剣な表情で聞き入っていました。

(児童は)
「やっぱり津波というのはすごく悲惨なものだと思いました」

「とても伝えたい事がわかったしそれを自分も聞いて家族に伝えていきたいと思う」
高橋さんは読み聞かせの後、自分の命は自分で守る「命てんでんこ」の教えを守ることで、命がつながっていくと強く子供たちに伝えていました。

(高橋恵美子さん)
「田老に向かって行く電車の中で、母の紙芝居を読むということは何か緊張もあったが、楽しみに読ませていただいた」
この紙芝居「つなみ」の読み聞かせは、震災学習列車のオプションとして、2026年度から本格運行されます。







