岩手県内の中学校や高校で三味線の魅力を伝えてきた釜石市の団体は、メンバーの高齢化により13日が生徒に教える最後の授業となりました。

釜石中学校で2年生の生徒たちに三味線の魅力を伝える授業を行ったのは、長唄の流派のひとつ、杵家会(きねいえかい)釜石支所のメンバー4人です。

釜石支所では2002年から県内の中学校や高校を回って三味線の授業を行い、23年間で6500人以上に弾き方の基本などを教えてきました。
しかし、メンバーの高齢化によって学校での授業を受け持つのは難しいと判断し、13日が最後の授業になりました。

最後は生徒の代表といっしょに日本の伝統的な歌「さくら」を演奏しました。

(生徒)
「20年間教えてくださったことがすごくありがたいしそこに20年目で三味線に触れることができて良かった」

(杵家会釜石支所 鈴木絹子代表)
「勉強もいいけどさ何か自分の楽しみをライフワークをもってほしいです」
「自分のすきなものを見つけて一生ものにしてほしいと思います」

杵家会釜石支所の鈴木絹子代表は「寂しいが個人レッスンなどを通じて教える取り組みは続けたい」と話していました。