「子どもたちが膝を…」友人から聞いたブチャの惨状

祖国の惨状を涙ながらに訴えるナターリアさん

 家族で登壇したナターリアさんは、住民総出で兵士のために食事の支援をしたり、武器を覆って隠すネットを作ったりしていると現地の状況を語りました。
 首都キーウ近郊の都市・ブチャの惨状を現地の友人から聞いたというナターリアさんは…。

(トムシンスカ・ナターリアさん)
「全部は話せない。子どもたちも聞いているので。できる範囲の話をします。広い地下に自分たちで布団を持ってきて(避難していた)。その地下の隣の部屋から一般人の死体が見つかった。手が後ろに結ばれた状態で。横にした時に膝に何があるんだろうって見たら白いチョークで丸が書いてあって。見たら膝が撃たれていて。子どもたちが膝をいっぱい撃たれている。逃げられないように。(ロシア兵に)『子どもたちがこの戦争を一生忘れないようにしてやる』と言われ、子どもの目の前で撃たれて殺された人がいたと聞いた。その後、子どもたちは歯を抜かれて。これからどうやって生きていけばいいのか」

 一般市民が犠牲になっている現状を涙ながらに語り、一刻も早い停戦を訴えました。