特殊詐欺被害防止を目指したユニークな取り組みです。
岩手県軽米町で17日、アマチュア落語家が笑いも交えて被害防止を呼びかけました。

「新しいカードを作るためには、暗証番号を承らないといけないが・・・暗証番号か!」
クレジットカードの暗証番号を聞き出そうとする詐欺をテーマにした創作落語で特殊詐欺被害防止を呼びかけるのは、九戸村出身のアマチュア落語家・みちのく亭九介さん71歳です。

軽米町でのこの取り組みは、警察と町が協力して企画したもので、九介さんが「オレオレ詐欺」や「国際ロマンス詐欺」など詐欺の手口を笑いを交えながら分かりやすく紹介し注意を呼びかけました。

(訪れた人)
「毎日不安ですからね、詐欺のお話を聞いてとてもためになった」

(みちのく亭九介さん)
「喜んでもらえたし意識の中に防犯が少しでも入ってもらえればと思う」


県警によりますと、1月から9月末までに県内で発生した特殊詐欺は102件で、2024年の同じ時期と比べて67件増加していて、被害額はおよそ5億円に上っています。会場を訪れた人たちは、落語を楽しみながら被害に遭わないよう気を引き締めていました。