規格外の活躍を続ける地元出身のメジャーリーガーから名付けられた、岩手県の種牛「菊美翔平」の子牛たちが競りにかけられ本格的にデビューしました。
大台の100万円超えも飛び出し市場は活気づきました。

8日に奥州市のJA全農いわて県南家畜市場で開かれた子牛の競りには、繁殖農家の元でおよそ9か月育てられた子牛200頭あまりが集まりました。
注目は全国トップレベルの肉牛生産が期待される県の種牛「菊美翔平」の子牛20頭です。

「菊美翔平」は、奥州市胆沢の小野寺弘美さんが繁殖させた県の種牛で、名前の「菊美」はかつて県南で最高の種牛とされた「菊谷」と弘美さんの名前から、「翔平」は地元出身のメジャーリーガー、大谷翔平選手から取りました。

菊美翔平の子牛は、成長するとサーロインなどの高級部位の量が多くなり、高い霜降り割合が期待されるといいます。

他の子牛が60から70万円ほどで競り落とされていたのに対して、菊見翔平の子牛が100万円超えで落札されると会場はどよめきました。
(小野寺弘美さん)
「まさか100万超えるとは夢にも思っていなかったです。翔平のデビューとしてはすごく良いんじゃないですか。」
規格外の活躍を続けるメジャーリーガーから名付けられた菊美翔平の血を引く子牛たちは、今後、肥育農家の元で大切に育てられます。