優れた嗅覚を生かして事件の捜査や行方不明者の捜索で活躍する「嘱託警察犬」の審査会が盛岡市で開かれました。

(坂本記者リポート)
「現在は、においを頼りに、不審者が潜伏しているテントを特定する競技が行われています」
盛岡競馬場を会場に行われた審査会は、民間の訓練施設で育てられたイヌや個人で育てたイヌを委嘱する2026年の「嘱託警察犬」を決めるもので、岩手県内各地から初挑戦の7頭を含む28頭が参加しました。
(岩手県警鑑識課 一条公貴次長)
「嘱託警察犬は優れた嗅覚を生かして、犯人の追及、それから行方不明者の捜索に従事していただいております」
3日は匂いを頼りに、行方不明者や犯人の足取りを追う項目などで審査が行われ、イヌたちが自慢の嗅覚を披露していました。
こちらはおよそ10年間嘱託警察犬を続ける「ゆきちゃん」です。

(佐々木光義さん)
「今回を最後にと考えています」
ベテランも今回が最後の審査会です。
ゆっくりとした足取りですが、複数のテントの中から人が入っているテントを確実に見つけることができました。
(佐々木光義さん)
「100点です。年なので跳んだり跳ねたりとかはできないんですよ。でも捜索はできるので」

審査結果は12月に発表され、合格したイヌは2026年1月から1年間、県警の嘱託警察犬として活動します。