実用化すれば獣医師不足の課題解決につながることが期待がかかります。
岩手大学で2日、衛星を使った通信技術を活用した家畜の遠隔診断の検証が行われました。

家畜の遠隔診療の検証は、実用化を目指す岩手大学が企画したものです。
2日は岩手県金ケ崎町にある牛舎から送られた牛の映像を基に、獣医学部の特任教授で獣医師の一条俊浩さんが診断を行いました。


映像の送受信には、小型衛星を使った通信技術の「スターリンク」が活用されています。
これによりサーモカメラによる映像を高画質で確認できた他、デジタル聴診器によるウシの心音のデータをリアルタイムで確認することもできました。

(岩手大学獣医学部 一条俊浩特任教授)
「これが本当にこれまで圏外でデータが使えなかった所で使えるとなれば非常に良い」

実用化すれば現場へ足を運ばずに診断が可能となることから、獣医師不足といった課題の解決にもつながると期待されます。



岩手大学は実用化に向けて検証を重ねていくとしています。