岩手県大船渡市で育てられたアワビの稚貝の出荷が始まりました。稚貝は例年より大きく育っていて、3年から5年後の水揚げに向け県内各地の漁場に放流されます。

今シーズン初となるアワビの稚貝を出荷したのは、大船渡市末崎町にある県栽培漁業協会です。
こちらでは2024年の春に採卵された稚貝を、85基の水槽で育ててきました。

海水かけ流しの水槽の中で1年間、コンブなどの海藻の成分を配合した飼料を与えられたアワビは、例年より3ミリほど大きい平均28ミリに育ちました。
15日は山田町の2つの漁協に合わせて14万5000個が出荷され、15日のうちにそれぞれの漁場に放流されます。

さらに3年から5年かけて大きさ9センチ以上になったところで、それぞれの漁協が水揚げします。