18日に開幕するセンバツ甲子園に3年ぶりに出場する花巻東。
「岩手から日本一」を目指すチームの注目選手を紹介します。

2月、県内で調整を行う選手たちの姿は、学校のすぐ近くにある全天候型の複合野球施設「King Of the Hill」にありました。
花巻東高校にある野球部のグラウンドは現在、改修工事で使うことができないためKOH野球スクールの空き時間に野球部が使わせてもらっています。

この施設を作ったのが、OBでメジャーリーガーの菊池雄星投手です。
菊池投手を擁する花巻東は2009年のセンバツ甲子園で準優勝を果たし、紫紺の優勝旗まであと一歩まで迫りました。

偉大な先輩の思いを引き継ぎ、「岩手から日本一」を目指す今年のチームは、2024年秋の県大会決勝で一関学院と対戦。
守備の乱れなどが響き、一関学院に敗れた花巻東は岩手第2代表として東北大会に出場しました。
東北大会でも順調に勝ち上がった花巻東は、準決勝で青森第1代表の青森山田と対戦。
守備のエラーなどで先制を許し、5回に8番・森下祐帆選手のタイムリーツーベースで1点を返すも反撃及ばず、4対1で敗れました。

(選出校発表)
「三校目に花巻東高校を・・・よしっ!」

2025年1月24日に行われたセンバツ甲子園の選考委員会で、花巻東が東北地区の出場校に選出されました。

3年ぶりのセンバツ甲子園出場を決めたチームで打撃の中心となるのが1年生で4番を任されている古城大翔選手です。
身長182センチ体重90キロと恵まれた体格ですが、この冬のテーマはさらなる肉体改造を図る「パワーアップ」。

(古城大翔選手)
「低反発バットに変わってから、長打だったりホームランが出にくいなかでホームランをだすためには、ほんとに体つきだったり筋力を増やしていかないといけないと思うので」

高校通算8本塁打、シングルヒット2本だった2024年夏の甲子園を上回る成績をセンバツの舞台で見せたいと意気込みます。

(古城大翔選手)
「打席に入るたびに俺が決めるんだという気持ちは持っていきたいですし、その中で波を作らないというか、常に自分のマックスを出せれば結果につながってくると思うので」

さらに2025年も豊富な投手陣がそろっています。


2024年から投手陣の主力を担う、2年生右腕の金野快投手です。
身長183センチから投げ下ろすストレートに加えて、カーブ、スライダー、フォーク、ツーシームなど多彩な変化球が持ち味です。

(金野快投手)
「球速ない分、何でカバーするかって考えた時に、自分は変化球だなと思っていたので、自分的には日本一の完成度になるぞってのは考えてました」

また、左の1年生エースとして期待されるのが萬谷堅心投手。
秋の県大会決勝では、先発投手として5回を投げて1失点に抑えたほか、打者としても2安打を放つなど投打で活躍しました。


カーブやチェンジアップで緩急を自在に操るピッチングが持ち味です。

(萬谷堅心投手)
「無駄なランナーを出さずに、テンポが大事だと思うので、守備側も守りやすいようなピッチングをしていきたい」

センバツ甲子園は18日に開幕し、花巻東は開幕初日の第2試合で鳥取県の米子松蔭と対戦します。