観光船「KAZUⅠ」が沈没した事故では、乗客と乗員20人が死亡。今も乗客6人の行方がわかっていません。

 その6人の中に、長男と元妻がいる、十勝地方に住む男性です。


十勝地方の男性(50)
「2人が無事に帰ってきてくれたら、これだけ時間がたてば生存の可能性は厳しいというのはわかっているが」


 生活は、事故を境に一変していました。

十勝地方の男性(50)
「自分の人生はもう終わってしまったような、常に倦怠感があって、何をする気力もなくて、目が覚めた瞬間から(KAZUⅠの)事件のことを考えてしまう」

 事故から1年になる23日、斜里町では、乗客家族を招いた追悼式が行われます。しかし、男性は、まだ2人が見つかっていないため、参加する気にはなれないといいます。

十勝地方の男性(50)
「事故の直前に離婚をしたので、あのとき離婚をしていなかったら、2人は船に乗っていなかったのかもしれない、すごく後悔しています」