北電が26日、電気料金の値上げを国に申請しました。これが認められた場合、値上げが始まるのが6月からになります。
 しかし、今月の支払いからすでに料金は上がったと感じている人も多いかなと思うんですが、札幌で聞きました。

札幌市民(30代)
「これ以上の値上げは勘弁していただきたい。食べ物も上がってるし、いろいろなものが上がっていますから」
札幌市民(20代)
「高いよね。高い。やめてほしい。(どうして電気料金を値上げするか知ってますか?)わからないです」
札幌市民(20代)
「給料もそこまで高くないので、値段が上がるときつい。500円くらいは上がっているかなと思います。今、ガス代とかも上がっているので、それプラス電気代も値上げとなるときつい」
札幌市民(70代)
「(上がったのは)2000~3000円でしょうかね。年金生活者だから大変です。個人的にパソコンを使っているが、パソコンは結構電気を使うので、大きなパソコンはやめて、iPadみたいな電気を使わないものに変えるとか…」

 すでに皆さんは電気料金が数年前に比べて上がっているという実感があるようです。
 その一方で、今、上がっている理由はわからないという回答もありました。
 改めて電気料金の仕組みを見ていくと、大きく4つ分かれています。

 基本料金…電気を使用しなくても発生する最低料金
 電力量料金…使った電力量に応じて発生する料金
 燃料費調整額…原油など発電にかかる平均燃料価格に応じて上下
 再エネ賦課金…再エネの電気の買い取りにかかる料金を利用者が負担

 このうちの燃料調整額が12月分から、支払いで言うと今月から上限が撤廃されて、一部の利用者に請求されるようになったということです。「一部の利用者」とは「自由料金」が適用されている80万戸が対象で、道内の約4分の1ほどになります。すでに道内4分の1くらいの方々の電気料金が上がっているわけです。

 26日の値上げは、残る4分の3くらいの「規制料金」という一般的な契約の世帯が対象で、こちらについて、北電は約35パーセントの料金の値上げを国に申請しました。

 家計への影響を見ると、北電の電気料金は、現在、標準的な家庭で1か月8862円です。
 来月の支払い分から政府の物価高騰対策の補助金が適用されるので、いったん1610円安くなるので7252円になるんです。
 しかし、今回北電が申請した6月の値上げが認められると、7月の支払い分は、今月の8862円に比べて1228円上がるので、7月の請求分は1万円を超えます。
 さらに10月には国の補助金が半分になります。値上げ幅は2033円。支払いは1万895円になります。
 そして補助金が終わります。11月は今月に比べて2838円高い、1万1700円の支払いとなります。

 これだけ家計に与えるインパクトが大きいということです。


1月26日(木)「今日ドキッ!」午後6時台