「キレたら怖い男」への恐怖

川村葉音被告(札幌地裁・6月25日)スケッチ【この記事を画像で見る】

なぜ、暴行が止まらなかったのか。先に行われた川村被告ら3人の裁判員裁判で、被告らは「主犯格とされる男への恐怖」を口にしました。

6月に懲役30年の判決を受けた川村葉音被告(21)は、弁護側からの質問に対し、主犯格とされる男の暴行を止めなかった理由をこう証言しています。

「(主犯格とされる男が)キレていて怖く、そこまで暴力がエスカレートすると思いませんでした」
「キレたら怖いと思っていたから。主犯格とされる男をキレさせたら、私も暴力を振るわれると思っていました」

また、不定期刑の判決を受けた当時16歳の少年も、HBCの接見取材や法廷で、車内や現場の「空気感」に支配されていたと言及しました。

少年は「(交際相手の女から)連絡が来た時点で、主犯格とされる男は殴ることを決めていた。車の中の空気感があった」と述べ、主犯格とされる男には、家出先として依存していたため「関係を切りたくなかった」とその心境を明かしました。

高校生だった男も、被害者に飛び蹴りなどの暴行を加えた理由について「主犯格とされる男が怖い雰囲気で、本気で暴力を振るっていたので、それをなくす(雰囲気を合わせる)ためだった」と説明しています。