去年1年間で札幌市民の約17人に1人が要請した計算になる救急隊の出動回数。
札幌市は、出動要請の増加をうけて今月から日中時間帯に稼働する救急隊を新たに発足させました。
札幌市の豊平消防署に新たに配置されたのは、「月寒救急隊」です。

「月寒救急隊」は24時間体制の救急隊ではなく、日中の時間帯のみ稼働する日勤の救急隊で、救急救命士の資格を持った隊員ら5人が所属します。
札幌市の去年1年間の救急出動件数は約11万5000件で、高齢化などの影響で増加傾向にあり、過去10年間で約2万7000件増えています。

特に、日中の時間帯は1時間あたり平均18件の出動があり、夜間の10件を大きく上回っています。
冬場は通勤時間帯の雪道での転倒で、夏場は熱中症による搬送で日中の出動件数が増えているということです。
札幌豊平消防署・月寒救急隊 有馬尉亮隊長
「われわれの増隊は1分1秒でも早く現場に到着することが目的で、いち早く駆けつける救急隊として任務を全うしたい」

日中時間帯を専門にする日勤救急隊の発足は、2024年の西消防署の発寒救急隊以来5隊目です。
3分に1回出動という現実 今後も増える予想
札幌市消防の救急隊の、日中と夜間の出動件数の比較です。

1時間あたりに計算しますと、日中の出動件数は夜間の時間帯の2倍近くになります。
午後6時から15時間ある「夜間」は、6分に1回に対し、午前9時から9時間の「日中」は、約3分に1回出動要請がある計算です。
札幌市によりますと、AIの予測では、2030年には出動件数がさらに3万件以上増えて、15万件に上るというデータもあります。
実際に、去年まで日中に全ての救急隊が出払ってしまって、要請があっても出動を保留したり、消防隊が代わりに現場に駆けつけることもあったということです。







