11日は、東日本大震災から15年です。
今日ドキッ!では今週、防災ウイークとして、災害から身を守るのに役立つ話題をシリーズでお伝えします。
9日のテーマは日常と災害の垣根をなくす「フェーズフリー」。
どんな取り組みなのか、取材しました。


ランニングマシーンなどを備えたジムに…青竹を使ったエアロビクス「青竹ビクス」

利用者の女性
「もう(疲れて)ヨレヨレです」

こちらのジムやフィットネススタジオがあるのは、実はオホーツクの小清水町役場の中。
さらにはこんなものまで…。

町内で唯一のコインランドリーです。

利用者
「大きなものが洗えないので、家庭ではなかなか洗えないものも洗えるので利用している」

小清水町 総務課 細川正彦 課長
「(町内に)コインランドリーはなかったので、新たな施設として多くの方に利用していただいて、町外からも多くの方が利用していて、非常時には避難者の衛生面の確保(にもなる)」

このコインランドリー、バックヤードを覗いてみると巨大な水槽が…。

こちらの水は停電しても使うことができ、災害時の洗濯に加え、トイレにも活用できます。

それにしても、ジムやランドリーなどがなぜ役場と一体になっているのでしょうか。

そのキーワードは「フェーズフリー」という考え方です。

小清水町総務課 細川正彦 課長
「日常の生活を豊かにする、これが非常時に役立てるといった2つの日常と災害というフェーズを垣根をなくすという事だったんです」

役場と防災拠点の機能を併せ持つ施設「ワタシノ」は3年前にオープン。

道内のほぼ全域が停電した2018年の胆振東部地震をきっかけに、町民が安心して避難できる場所を目指して整備されました。

小清水町総務課 細川正彦 課長
「災害用に用意したものは使われない可能性も出てくると思います。ただ、逆に日常使うもの生活を豊かにするものは、非常時にも役立てるということにすると、それは使い方もわかるし使い勝手もわかる」
フェーズフリーの考え方は、公共施設に限った事ではありません。

生活雑貨やDIY用品など扱う札幌のハンズです。

ハンズ札幌店 営業グループ 西本祐一さん
「(フェーズフリーのグッズがあると聞いたのですが…)こちらです」

こちらのクッションは、広げると寝袋に早変わり。

地震で割れたガラスなどを踏んでもけがをしないルームシューズもあります。

ハンズ札幌店 営業グループ 西本祐一さん
「車の中に置いておく人も多い、いざという時用に、エンジンが動かなくなってしまったりとか、それも防災の一種」
日常時と非常時の垣根を取り払うフェーズフリー。
身近なところから防災を考えるヒントになりそうです。
堀啓知キャスター)
日常と災害というフェーズの境目をなくす「フェーズフリー」という考え方。
防災に詳しい日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授に聞きました。

世永聖奈キャスター)
根本さんは、普段使いしているものが、災害時にも力を発揮すると話します。
「日常から断絶させられてしまうのが災害。日常に近づけることで安心や事故防止につながる」といいます。

また…例えば、自宅で在宅避難ができる場合。
カセットコンロと鍋があればつくれる、暖かい鍋料理は最高の食事になります。
冷凍食品も、停電した場合でも、冷凍庫のふたをしっかり閉めておけば、互いに冷やし合うので、一定時間は保存がきくということです。
そして、避難所に行く場合、持病の薬があれば必ず、ふだんと同じように飲んでほしいですし、必要な食べ物と飲み物の用意もしましょう。
そして、歯ブラシ。口の衛生環境が悪くなると、誤嚥性肺炎にもつながるので、口の衛生環境を保ちましょう。
また、避難所にほこりなどを持ち込まないよう、上履きも用意してください。
堀啓知キャスター)
今日ドキッ!では今週、防災ウイークとして身を守ることに役立つ話題をシリーズでお伝えします。







