中東のイラン情勢を受けて原油価格が急騰しています。戦闘の長期化が懸念されるなか、道内の1次産業の現場にも不安が広がっています。
5日の北海道の網走港です。作業船が港内の流氷を砕いていきます。
6日、陸揚げしていた漁船の「船下ろし」のためです。

オホーツク海では流氷明けに毛ガニやホタテ漁など始まりますが、地元の漁師たちの不安材料はイラン情勢です。

網走漁協 新谷哲也組合長
「船の場合は燃油がないと操業できないということで、燃油の高騰につながるのではないかと大変危惧している」
先月28日に始まったアメリカとイスラエルによるイランへの攻撃。
この影響で世界の原油輸送の要衝、ホルムズ海峡は事実上、封鎖され供給への不安が原油価格の上昇を招いています。

このため船の燃料となる重油価格の高騰を懸念しています。

網走漁協 新谷哲也組合長
「油が上がってくると政府にお願いして助成金とか補助金をもらえないかという話になるが、なかなか売価に転嫁することはできなくて、漁業者が直接かぶることになるわけで、その辺が頭の痛いところ」
イラン情勢の影響は農業の現場でも…。

専用の器具を使ってハチの巣状のポッドに種を入れるビートの種まきの作業です。

北見市・遠藤農場 遠藤正人さん
「トラクターはこれとこれと…5台になります」

来月から始まる農作業には5台のトラクターがフル稼働します。
原油価格の高騰はトラクターの燃料代の増加に直結します。

遠藤農場 遠藤正人さん
「どうしてもコストが最初に上がってしまっているのだが、食べ物は生活必需品なので販売価格への転嫁は遅れがち、そこが今苦しい時期」

燃料代などの経費がかさんでもすぐに価格に転嫁しづらい1次産業。
漁業者や農業者はイラン情勢の早期の沈静化を願っています。







