実業家の前澤友作氏の偽サイトで株取引を勧められ、北海道北広島市に住む60代の男性が、約680万円をだまし取られました。

警察がSNS型投資詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、北広島市の60代男性は、6月16日、インターネット上で、実業家の前澤友作氏が掲載された「株配り」の広告を見つけ、「友だち」登録をしました。

その後、SNS上で、前澤氏を名乗る人物から「AIで選んだ2つの銘柄で利益が出ましたが、参加されましたか」などと、株取引の勧誘を受けました。

さらに、男性は、前澤氏のアシスタントを名乗る人物から「AIに株の取引を行わせるシステムを利用するには、システムのサイトで口座開設する必要がある」と指示を受け、口座を開設しました。

すると、カスタマーサポートマネージャーを名乗る人物から、法人口座や個人口座合わせて7つの口座を指示され、株投資の名目で、7月25日から9月4日にかけて7回に分けて約680万円を入金したということです。

送金は、全てインターネットを通じて行われ、送金額はネット上に表示されるようになっていたということです。

送金の要求が続くことを不審に思った男性が、9月5日、「投資詐欺にあったかもしれない」と警察に相談し、だまされていたことがわかりました。

警察は、SNSで知り合った相手から電子マネーや現金を要求された場合は詐欺を疑い、警察相談専用電話「#9110」に連絡するよう呼びかけています。