25日夜から26日朝にかけて、北海道南部の上ノ国町でヒグマの目撃が少なくとも4回相次ぎました。クマは街路樹のヒメリンゴを食べに来ているとみられています。

25日午後7時ごろ、上ノ国町勝山の国道228号沿いで「道路わきの街路樹に登っているクマを見ました」と、車で通りかかった人から警察に通報がありました。

警察が現場に着いた時にはクマの姿はありませんでしたが、午後8時半に、同じ場所で再び目撃の通報がありました。

警察が現場に駆けつけると、体長1~1.5メートルくらいのクマ1頭がいたということです。

クマはやぶの中に隠れ、上ノ国町や警察が、26日午前0時半ごろまで約4時間にわたって周囲の警戒にあたりました。

その後、午前2時ごろと午前7時ごろにも、落ちているヒメリンゴを食べる体長1.5メートルくらいのクマが相次いで目撃されたということです。

警察によりますと、このクマは人や車が近づくとやぶの中へ隠れますが、いなくなると再び国道沿いへ出てくるということです。

同じ場所でクマの出没が相次いでいることから、警察は、上ノ国町に箱わなの設置を要請するなどして警戒を続けています。