北海道の釧路湿原周辺でのメガソーラー建設計画を巡る問題。

15日、事業者である日本エコロジーの松井政憲社長が釧路市役所を訪れ、市と直接協議しました。

日本エコロジー 松井政憲 社長
「自治体との間に生じた認識の『そご』をどのように解消し、地域と調和をはかっていくか」

生じた認識のそごとは現場周辺に生息する野生生物について…。
タンチョウなど希少動物への環境調査が不十分とする釧路市に対し日本エコロジーは影響は軽微と主張しています。

この問題は釧路湿原周辺の釧路市北斗の民有地に日本エコロジーが約6600枚の太陽光パネルを設置する計画を進めているものです。

これまでに森林法違反や「盛り土」工事をするための必要な届け出や土壌汚染対策法で定める届け出をしていなかったことなど複数の法令違反が確認されています。

工事を休止して1か月…齟齬を解消し工事を再開させたい日本エコロジーの主張は通じたのでしょうか。

日本エコロジー 松井政憲 社長
「まだまだ協議は行う。足りない部分である希少種の調査をし、それに(工事に)至る経緯などを説明し、地域共生のための宿題を順次出す」

釧路市の担当者
「評価するにあたって必要な資料というものがある。その考え方と事業者の考え方に差異がある。今回の打ち合わせではそれを確認した。」
15日の協議で互いのそごは完全に埋まったとは言えず、今後も協議の場を続けていくということです。