3日は自民党総裁選の党員投票の締め切り日です。

参院選大敗の原因のひとつは「支持離れ」がありますが、かつて「岩盤」と呼ばれた自民党の支持者に何が起きているのでしょうか。

農業法人 芦別RICE 沼田哲男代表
「誰がなっても正直一緒かな」
「前回ほどこの人という感覚はない(関心が)落ちている気がする。トーンが下がっているような」

 そう話す沼田哲男さんは、親の代から40年来の「自民党支持」です。

 沼田さんが会長を務める芦別市の農業法人・芦別RICE。

36戸のコメ農家が参加し自分たちが栽培した自慢のコメをJAを通さず、直接アメリカやシンガポールへ輸出しています。

 2024年の輸出量は、1287トンで農家自身の手による輸出では、国内トップクラスです。

 先進的な農家による経営の多角化が評価され2025年、農林水産省が選ぶ「天皇杯」も受賞しました。

 沼田さんは、今回の「令和の米騒動」への自民党政権の対応は、あまりにも消費者寄りで、今後日本の農業は維持できなくなると厳しい見方です。

 

 芦別RICE沼田哲男代表
「今度、米価が暴落しましたと。恐らく2026年は下がると思う。資材も下がるんなら全然問題ない。多分資材は上がりっぱなし。いつかはまた離農する人がたくさん出てくる時代になってしまう。今のシステムでやると、きちっとした日本の農地は確保できない」

 沼田さんは、生産者を支える仕組みが足りないと不満を抱えています。

今回の総裁選は、従来の支持層をどれだけ固めることができるのかも問われています。