北海道斜里町の羅臼岳で15日午後、1人の遺体が発見されました。

遺体はクマに襲われて安否不明となっている20代の男性とみられていて、警察が身元の確認を進めています。

男性がクマに襲われた羅臼岳の標高550メートル付近では、男性の名前のカードが入った財布や催涙スプレー、血の付いたシャツに加え、腕時計やキャップ、破れたズボン、靴、ザックなどが見つかっていました。

 また、付近の樹木には血痕があり、引きずられたような形跡があったということです。

15日午後1時すぎには、親子グマ3頭が出没し、親グマ1頭がハンターによって駆除され、その後、午後1時半ごろに子グマ2頭も駆除されました。

 駆除されたクマが男性を襲ったクマかどうかはわかっていません。

 町によりますと、所持品が落ちていた現場付近で遺体が見つかったことから、遺体は安否がわからなくなっている男性とみられています。

遺体は斜里町の病院に搬送

 羅臼岳がある知床半島は、2005年に世界自然遺産に登録されて以降、登山客がクマに襲われるのは初めてです。

遺体は斜里町の病院に搬送

 

【この記事の画像をもう一度見る】
【関連記事】
格闘し両足太ももから流血 クマに襲われ不明の20代男性は抵抗するも茂みに引きずり込まれ…一緒にいた友人が目撃し通報 北海道斜里町・羅臼岳
「お前らどんだけバカなんだ?無能集団」「仕事しないなら退職しなさい」駆除後に“暴言”ともとれる意見殺到 ほとんどは道外から…道と役場は業務に支障
私の先祖は「クマに襲われ死んだ」ことになっていた 100年前のクマ襲撃8人死傷事件 肉声テープに残された生々しい証言