北海道知床半島の羅臼岳で、クマに襲われた20代男性の捜索が再開し、男性のものとみられる財布や血が付いたシャツなどが現場で発見されました。

男性の安否はまだわかっていません。

14日午前11時ごろ、羅臼岳の斜里町側で、友人の男性と2人で登山中だった20代の男性がクマに襲われました。
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捜索を再開していた道警の山岳遭難救助隊

 襲われた男性は友人の200メートルほど先を歩いていて、友人が突然、自分の名前を叫ばれたため駆け寄ったところ、男性がクマに襲われ、抵抗しているところを目撃。

男性はそのままクマに登山道の脇の茂みに引きずり込まれ、その際、両足の太もも付近から、かなりの出血があったということです。

捜索を再開していた道警の山岳遭難救助隊

 警察は、15日午前5時半から男性の捜索を再開。

午前9時39分に、男性が襲われた現場付近の登山道から南西方向に数十メートルのところで、男性の名前が記載されたカードが入った財布が発見されました。

捜索を再開していた道警の山岳遭難救助隊

 また、近くには催涙スプレーや、血がついた紺のシャツ、腕時計、さらにキャップも発見されているということです。

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