札幌市で幼い子ども3人をマンションに置き去りにしたとして両親が逮捕された事件で、両親がパチンコ店と焼き肉店に立ち寄っていたとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。

送検される母親(26)を乗せた車(18日 北海道警本部)

 札幌市豊平区の飲食店従業員で父親(30)とパート従業員の妻(26)は、16日午後1時から午後7時半までの間、約6時間半にわたり、小学校低学年の長男と、4歳の長女、1歳の次女のあわせて3人を自宅マンションに置き去りにした保護責任者遺棄の疑いで、18日、送検されました。

子ども3人が置き去りにされたマンション(17日 札幌市豊平区)

 

ベランダで泣き叫んでいた子どもたち

 近所の人から「ベランダで子どもが『お父さん、お母さん』と泣き叫んでいる」と通報があり事件が発覚。

警察官が部屋を訪ねたところ、子どもたちが泣いていて部屋の室温は30℃近く、3人は熱中症の疑いで病院に運ばれました。

両親はパチンコ店や焼き肉店に行っていた可能性

 

当初、両親は「買い物や食事に行っていた」と話す

 警察の調べに対し、両親は容疑を認めた上で「買い物や食事に行っていた」と説明していましたが、両親はパチンコ店に立ち寄り、その後、焼き肉店に入っていたとみられることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

“置き去り”行為が常態化か

 警察は、2人が子どもたちを置き去りにした動機を調べるとともに、両親が子どもを置き去りにする行為が常態化していたとみて、捜査しています。

事件を捜査している札幌豊平警察署

【この記事の画像を見る】

【関連記事】
室温30℃近い部屋に10歳未満の子ども3人置き去り…「お父さん、お母さん」と泣き叫ぶ声 札幌で両親を逮捕「買い物や食事に行っていた」