■「pH」を街行く人は何と読む?
・20代「ピーエイチ、高校の時にちらっと聞いた…やったような気がします(ペーハーと聞いて)先生とか親世代とかに聞いたらペーハーだなぁとか」
・21歳医学生「僕はピーエイチと言う派です(上の世代の先生だと?)ペーハーとか」
・60代「ペーハー、ペーハー」
・50代「ペーハーじゃやないですか?えーっ(ある世代から下はピーエイチで習っているんです)意味は一緒なの?知らないです」
・40代「ペーハーです。ピーエイチだと電話のピッチ(PHS)かなと思っちゃう」

■なぜ読み方に違いが生じた?
こうした世代による違いはなぜ起きたのか、教科書の出版を行う東京書籍の担当者に聞いてみました。
・東京書籍 理科編集部 鈴木陸人さん
「1973年に東京書籍が発行した基礎理科という高校の教科書があり、索引を見ると『へ』のところにありペーハーと読んでいたと推測されます、一方で1974年の教科書では索引上で『ひ』のところにあるため、この時期には「ピーエイチ」と取り扱っていたと推測されます」

1973年より前の「ペーハー」時代に学んだ人が教師になり、そのまま授業で教えたとすると、今の40代から60代あたりがその世代に当たります。
・東京書籍 理科編集部 鈴木陸人さん
「ペーハーと習った教員にペーハーという読み方を教わって、そのままずっとペーハーという読み方で続いてきたのでは」