■非常事態の対応 緊迫の瞬間

操縦室からのアナウンス
「当機は、先ほど発生した機体の異常により、これ以上の飛行の継続は困難と判断しました。最寄りの●●国際空港に着陸します」

緊急着陸のアナウンス。笑顔が自慢の水口さんの表情も険しくなります。

特別航空輸送隊 水口碧さん(26)
「ただいまから、着陸衝撃から身を守るための衝撃防止姿勢について説明します。この姿勢は私たちが『頭を下げて!』と言った時から『シートベルトを外して!』と言うまでとり続けて!」

操縦室からのアナウンス
「こちら機長。着陸30秒前。衝撃姿勢をとれ」

新人
「頭を下げて!」

機体は緊急着陸へ。新人たちは乗客に向かい、叫び続けます。

操縦室からのアナウンス
「当機は滑走路に接地。大きな音響とともに衝撃を伴って滑走中。航空機止まらない」

特別航空輸送隊 水口碧さん(26)
「頭を下げて!」

操縦室からのアナウンス
「滑走路を逸脱して、洋上にて機体完全停止」

特別航空輸送隊 水口碧さん
「機体停止…。大丈夫落ち着いて!着水!着水!シートベルトを外して!」

海の上に停止した航空機。救命胴衣を着させ、急いで脱出させないといけません。

東さんがいるエリアでは…。

乗客役の教官
「このドアダメ!このドア使えない。前を確認して!」


特別航空輸送隊 水口碧さん(26)
「L4(ドア)OK!脱出!脱出!」

ここで訓練終了。水口さん、少し放心状態です。

特別航空輸送隊 水口碧さん(26)
「自分だけの命ではなくて、乗客の命も預かっているので、この職に就くと決めたときからしっかりと(気持ちを)切り替えていこうと」

新人たちの訓練は、きょうも続きます。

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