1月、北海道網走市で野犬が養鶏場を襲い、208羽の鶏が死にました。

この野犬は、多頭飼育が問題となった牧場から逃げ出した犬でした。

寂しそうにカメラを見つめる犬。
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 この雑種の犬は、2023年までオホーツクの佐呂間町にある牧場で飼われ、体の大きさから「デカ」と呼ばれていました。

この牧場では、数十年前、捨て犬を保護したことから犬が増え続け、ついには200匹以上となりました。

そして、2023年、飼い主の高齢化と牧場の経営難で多頭飼育が崩壊。

動物愛護団体による救済活動が行われましたが、「デカ」を含めた数匹が、牧場から抜け出し野犬化していました。

・犬を飼っていた男性(76)
「保護して(去勢の)手術して、餌あげる隙に逃げた」

その野犬が、佐呂間町から30キロほど離れた網走市に姿をあらわしました。