一歩間違えば命にかかわる雪降ろし中の人身事故。大雪に見舞われた北海道内でも後を絶ちませんが、背景には北海道ならではの事情があるようです。

■雪下ろし中の転落事故、きょうも…


11日午後1時すぎ、岩見沢市北6条西18丁目の住宅で、83歳の男性が車庫の雪下ろしをしていたところ、足を滑らせて2メートルほど下に転落しました。

男性は肋骨や腰の骨などを折りましたが、命に別状はないということです。

■今季、雪の事故の死傷者152人うち8人が死亡

北海道によりますと、去年11月から先月末までの雪による事故の死傷者は152人に上っていて、このうち8人が死亡、45人が重傷となっています。

死傷者の中でも多いのが雪下ろしに関連する屋根やはしごからの転落で、およそ6割を占めています。

北海道科学大学の千葉隆弘教授は、雪下ろし中の事故が相次いでいる背景について、高齢化に加えて北海道の住宅事情が関係していると指摘します。