◇《市から施設の撤去を求められる民間動物園》
中原達也記者
「ノースサファリサッポロ、きょう6日は平日ということで、スノーモービルなどアクティビティのみの営業なのですが、多くの観光客が朝から訪れています」
この民間動物園『ノースサファリサッポロ』が今月、札幌市から施設の撤去を求められていることが、明るみにでました。
『ノースサファリサッポロ』運営会社 社長
「市街化調整区域とか、そういうことに知識不足と認識の甘さがあった」
市街化調整区域に無許可で施設を作り、20年間、違法状態のまま、営業を続けてきました。運営会社と札幌市の双方の主張は?そして、動物園は今後どうなるのでしょうか。
◇《今や人気観光施設…しかし違法状態のまま20年営業》
2005年に札幌市南区でオープンした民間動物園『ノースサファリサッポロ』。
約150種類の動物を飼育し、過激な体験ができる動物園として、地元の観光協会も紹介するなど、北海道内外に知られる観光名所となりました。
問題となっているのは、この施設が作られている場所。札幌市の“市街化調整区域”に指定されている土地です。
“市街化調整区域”とは、自然を保全し、無秩序に市街地が広がるのを抑えるために決められた区域で、原則、建物を建てることは許可されていません。建築のためには、市の許可が必要です。
しかし『ノースサファリサッポロ』は、札幌市に許可を受けないまま、施設を作り始めたため、市は開業前の2004年から、施設を撤去するように、行政指導を繰り返してきました。