eスポーツの魅力はどこにあるのか。札幌市在住の元プロゲーマーに聞きました。
大会初日、日本人チームの勝利を喜ぶのは南優(みなみ・ゆう)さん21歳。国際大会への出場経験を持つ、元プロゲーマーです。南さんは、高校2年生のとき、けがを理由に打ち込んでいたボクシングを諦め、ゲームの世界に。
多いときには1日10時間の練習をこなし、プロチームからスカウトがくるまでになりました。
南優さん(21)
「ゲームセンスは大してなくて、プレイ時間でけっこう他の人よりやっている感じ。スポーツと一緒で努力は裏切らない」
そんな南さんから見る、eスポーツの魅力とは…。
南優さん(21)
「どこか他の人と(体の)ハンデがあったとしても、誰でも世界を目指せる。軽い英語のコミュニケーションを取りながら(海外の人と)一緒にゲームをすることができ、普通のスポーツではあり得ないような年齢差で一緒にゲームすることができる」
一方で、プロゲーマーはどのように生計を立てているのでしょうか。
南優さん(21)
「毎月いくらっていう給料をいただいたり、給料と別に配信で稼いだりとか。あとは(イベントなどの)案件とか仕事をして得られた報酬。その3点がプロの主な報酬」
日本のプロゲーマーの平均年収は約400万円といわれていて、なかには1億円以上を稼ぐプロゲーマーもいます。
南優さん(21)
「プロになる前とかは、『ゲームやっても将来なにも役に立たないでしょ』みたいなのが多かったんですけど、世間の目がだいぶ変わったなという印象。eスポーツがだいぶ浸透してきと実感」

eスポーツの業界は急成長していて、国内の市場規模は今年200億円を超えるとも言われています。いまやプロゲーマーは、子どもたちの“憧れの職業”にもなっているようです。