激務を続ける先生たちは、どんな1日を過ごしているのでしょうか。
まずは50代のベテラン先生。朝4時半に起きて出勤。就業後、午後3時半まで休みなく働き続けています。
50代(教員歴36年)
「15時30分になったら休憩が45分間あって、その後、終わりに勤務時間が15分くっついているって、いわゆる昼休憩じゃないんだけれど、間に休憩がちゃんと挟まっているっていう、形式的にはそうなっている」

「ほぼ休憩している人はいないから、業務がずっと続いているっていう感じになっているけれど、いわゆる自発的勤務だよね…勤務時間外にやっているから。“自分がやりたいからやっているんでしょ”って…仕事をね」
テストの採点や打ち合わせなど、ほとんど休憩を取らずに働き、午後6時に学校を出ます。家に帰ってからも“明日の準備”が…。
50代(教員歴36年)
「学校で終わらなかった仕事を、夕食を食べた後に、また少しやるっていう感じ。明日だけではなくって、これからやる授業の準備、教材作り、プリント作り、そういうものも含めてですけれど」
40代の中堅の先生は、スポーツ少年団の指導も行っていて、ベテランの先生同様、午後8時ごろまで、ほぼ休むことなく勤務。
家族との時間をとるために、次の日の準備などは、出勤前の早朝に行うようにしています。そして「給食」の時間も…。
40代(教員歴20年)
「自分が食べるのは、本当にものの何分かでパッと食べて、子どもたちの食べている様子を見たり、残ったものを“おかわりする人??”と聞いたり、もう あっという間に給食時間は終わる」
50代(教員歴36年)
「よく保護者や一般の方は“先生方の休憩時間ってお昼なんでしょ?給食を食べているとき、休憩なんでしょ?”と思っているんだけれど、違うんだよね」
そして…20代の若手先生は、ほかの2人も驚くような過ごし方をしていました。
50代(教員歴36年)
「えっ?深夜1時に寝るのー?ホント!?」
20代(教員歴6年)
「ホントです」
少しでも自分の時間を確保するため、睡眠時間を削っていると言います。
20代(教員歴6年)
「どうしても自由な時間が欲しいので、自分の趣味である読書をして、大体眠たくなってきたら寝て、4時頃ぐらいに起きて…」
50代(教員歴36年)
「もう、あり得ないよね」
40代(教員歴20年)
「3時間しか寝ていないですよ…。」
20代(教員歴6年)
「でも…なんか体が慣れているのか、もうその時間には、ちゃんと起きられるので」
50代(教員歴36年)
「いや、だって疲れなんか全然取れないよ、3時間でしょ?明日の授業準備で、夢見るんでしょ?」
20代(教員歴6年)
「そうですね」
若手先生は現在、1年生の担任をしているため、ほかの学年に比べて授業数は少ないはずですが…。