前人未到の8大タイトル独占を達成した、将棋の藤井聡太八冠(21)は12月22日、「王座」の就位式に臨みました。

東京都内のホテルで行われた「王座」就位式。

(日本将棋連盟 羽生善治会長)
「あなたは今期、王座戦決定戦に優勝されました。第71期王座を允許(いんきょ)します。令和5年12月22日 日本将棋連盟会長 羽生善治。おめでとうございます」

羽生善治会長(53)から藤井八冠へ渡された「允許状」。会場は大きな拍手に包まれました。

(藤井聡太八冠)
「初めて挑戦権を得られた今期の王座戦は、大きな注目をいただくシリーズになった。その中で対局できることをうれしく思い、同時に高揚感、緊張感もあった」

藤井八冠は、ことし8月から10月に開催された王座戦五番勝負で、永瀬拓矢九段(31)に挑戦。

「名誉王座」の永世称号をかけて立ちはだかった永瀬九段を相手に、初戦は落としたものの、その後3連勝で王座を獲得。

史上初の8大タイトル独占を達成しました。

(藤井八冠)
「第1局と第2局は終盤まで競り合いの続く将棋にすることができた。一方、第3局と第4局は経験の少ない展開で、リードを奪われ苦しい局面が続いた。その中で勝つことができたのは本当に幸運だった」

藤井八冠はプロデビュー直後から、永瀬九段とは練習対局を重ねてきた研究仲間。

その会場として自身の研究室を提供し、2人を見守ってきた師匠の杉本昌隆八段(55)も22日駆け付けました。