世界の農作物の3分の1はミツバチのおかげで出来ている

【西尾市 イチゴのビニールハウス】

(大石アンカーマン)
「ほら(ミツバチが)いるよ。今は何をしている?」

(養蜂家 羽佐田祥介さん)
「イチゴの花の花粉と少しだけある蜜を、ミツバチがなめに来る」

ハチミツをとるだけでなく、ミツバチを農家へ貸し出す仕事もしている羽佐田さん。ミツバチや受粉の状態を確認しに来ることもあります。

(養蜂家 羽佐田祥介さん)
「ミツバチは花の周りをぐるっと回る習性がある。それでイチゴの受粉がきれいにできて形のいいイチゴができる」

多くの農家が、実を付けるための受粉をすべてミツバチに頼っています。人工授粉ではコストがかかりすぎ、農業が成り立たないからです。
国連食糧農業機関によると、「世界の農作物の3分の1はミツバチのおかげで出来ている」ということです。

(養蜂家 羽佐田祥介さん)
「こちらは、ミカンの花のミツがたくさん含まれているハチミツ」

(大石アンカーマン)
「おいしそう、いただきます。あ~、おいしい。本来のハチミツの味がして、最後、後味でミカンを感じる」

このまま、ミツバチが減り続けたらどうなるのか。
かのアインシュタインは「ミツバチがいなくなったら、人類は4年で滅びる」と語ったと言われています。

(養蜂家 羽佐田祥介さん)
「ミツバチが人間の食料を担っている部分がかなり大きいので、予想ではなくて現実に起こりうることじゃないかな。(ミツバチと人間は)切っても切り離せない関係」

小さくて大きな存在…ミツバチの保護に、人類の将来がかかっていると言っても決して大げさではないのです。

2023年11月16日放送 CBCテレビ「チャント!」より