(井川さんの父親)
「非常に苛烈なプレッシャーがあったんだろうなと」
井川さんが店長だった頃、他の店長らも参加するLINEグループを通じて、営業成績についてこんな暴言を上司から書き込まれていました。
「ふざけてんじゃねーよ」
「日本語大丈夫?」
「会話すら成立しないなら店長下りろタコが」

また、これは他の社員へ向けたある上司のLINEでの暴言。
「適当な仕事すんなクソタコ!」
「マジでクソすぎる!ポンコツ!」
高圧的で汚い言葉が飛び交っています。

(井川さんの父親)
「どう考えても常識的な言葉遣いではないし、あれを指導というのであればじゃあ何が暴言なんだっていう話ですよね。人の上に立つ者としての素養があるんですかと感じました」

さらに井川さんは、一定の成果が出るまで残業を強要されたりしたといいます。そして、うつ病を発症。
(井川さんの父親)
「親の気持ちとしては『つぶれてしまえ』と思いますよ。翔馬のことを思うと従業員を大切にする、お客さんを大切にする、そういう会社に生まれ変わって、立ち直ってほしいと思うようにしています。それが翔馬の思いだから」
井川さんはビッグモーターを相手に2022年8月に訴訟を起こし、その直後の2022年9月に事故で亡くなったため、両親が裁判を引き継いでいます。

(井川さんの父親)
「ビッグモーターから被害を被ったと思う方がいれば声を出してほしい。翔馬が勇気を振り絞ってやったんだから。それに対してビッグモーターは真摯に応えてほしい。一つ一つの意見を拾って何がダメなのかを徹底的に改善してほしい」