こちらは三重県鳥羽市。市内でも有数の高級ブランドとして知られる「あだこ岩牡蠣」の漁場です。

(岩がき きたがわ 北川二一さん)
「例年の8割くらい少なくなった。」

例年であれば1つのいかだから1万個の岩ガキがとれるそうですが、2023年は1000個以下と深刻な不漁です。

北川さんは完全養殖を行っていて、例年は7月末まで出荷に追われますが…

(岩がき きたがわ 北川二一さん)
「本当は今が全盛期だけど、もう終わってしまっている状態。楽しみに待っていてくれた人に応えられないのがもどかしい」

2023年は不漁で出荷は先月末でストップ。ものがあればまだまだ食べてもらえるはずなのに、もどかしい夏です…

岩ガキ不漁の原因は、3年前に発生した「青潮」です。海中の酸素が減少し、多くの岩がきの稚貝が死滅してしまい、その影響がいま現れているのです。

(岩がき きたがわ 北川二一さん)
「順調にいけば来年、再来年出荷予定の貝」

岩ガキのシーズンは7月いっぱいが目安。地元の鳥羽では冬が旬の「真ガキ」でなんとか巻き返しを図りたいと歯を食いしばります。