
(伊勢国際観光 橘俊亮営業部長)
「コロナの一番最初の緊急事態宣言の時は、1か月に1台もバスが動かなかった。半分ぐらいまでは少なくとも回復している」
人気は4年ぶりに開催する予定の花火大会のツアー。

7月28日の「鳥羽みなとまつり」は37人の予約枠が既に埋まっていて、現在キャンセル待ちという状況です。

8月17日の熊野大花火大会は、98人の枠に対し残りはわずか3人分。その他のツアーも軒並み好調だということですが、気になる点も。
(伊勢国際観光 橘俊亮営業部長)
「今まで支援があるから旅行をしていた人が、離れてしまわないか心配」

これまで観光業界の大きな支えとなっていた「全国旅行支援」について、個人旅行などに関しては6月末で多くの自治体で終了します。
今後、コロナ禍前の状況に戻すことはできるのか、勝負の夏になりそうです。
(伊勢国際観光 橘俊亮営業部長)
「支援があって復活してきた流れもあるので、なるべく柔軟な対応をしたい」
JTBの調査では2023年の夏休み期間、国内旅行に行く人は全体で7250万人と推計され、コロナ禍前の2019年並みと予想されています。
一方、海外旅行は2019年に比べて4割程度の約120万人と予想。韓国や台湾などが人気とのことです。

さらに、私たちが訪ねたのは鳥羽市の老舗温泉旅館「戸田家」

この夏休みの予約状況は好調です。

(戸田家・寺田順三郎社長)
「去年や2019年と比べても予約は約1割上回っている」
コロナ禍の2020年は年間40日間の休業を強いられた「戸田家」。
この夏はコロナ前を上回る予約が入っていますが…。

(戸田家・寺田順三郎社長)
「(好調なのは)大手旅行会社の一部だと思う。全体的に見ると2019年には及んでいない」
鳥羽市観光協会のトップの寺田社長は、業界すべてが笑顔になれる夏ではないと気を引き締めます。
その鳥羽市と言えば…

平日の13日も多くの家族連れで賑わっていた鳥羽水族館。
この地方が誇る水族館もコロナ禍の2020年の入館者数は、例年より30万人ほど少ない53万人でした。

2022年は旅行支援などの恩恵もあり101万人と盛り返しましたが、この数字を維持できるか勝負の夏に。

(鳥羽水族館 企画広報室長 中村文哉さん)
「行動制限もかなり緩和されてきているので、家族3世代で楽しんでいただきたい」