岐阜県や中津川市によりますと、7月9日の午前7時半頃、中津川市加子母の山の中で70代の男性が1人で犬の散歩をしていたところ、体長1メートルほどのツキノワグマに遭遇しました。
男性はクマに右肩を引っかかれて転倒し、右肩の骨にひびが入るけがをしたということです。
クマは男性をひっかいた後、山の中に逃げて行ったということです。

岐阜県では7月3日にも高山市の山の中で、70代の男性が建物の修理をしていたところ、クマに脇から腰のあたりを引っかかれるけがをしています。
岐阜県の令和5年度のクマの目撃情報は7月9日までで184件となっています。昨年度は7月末までで142件で、すでに40件以上多くなっています。
県は7月3日に「ツキノワグマ出没注意情報」を出し、山に入る際には複数人で行動したり鈴やラジオを身につけるなどの対策を呼び掛けています。
また、クマの活動が盛んになると言われている早朝と夕方には特に注意してほしいとしています。