教育現場で広がりを見せているのが「脱マスク」の動き。名古屋市内の小学校で開かれた運動会では。


5月28日、名古屋市西区の大野木小学校で開かれていた運動会。元気いっぱいの
児童たちの口元にマスクはありません。


(大野木小学校 中條真由美・校長)
「屋外にずっと長い間いますので、(マスクは)なるべく外せたらいいと。子どもたちの健康管理のために」


この小学校では熱中症対策などのため、これまでも「激しい運動をする際にはマスクを外してもよい」と児童に伝えてきましたが、5月に政府が「体育の授業など屋外でのマスク着用は不要」とする方針を示しました。


これを受け、ことしの運動会では競技中などはマスクを外すようにと指導。そして、競技が終わり応援席に戻ると児童は再びマスクを着けます。


(4年生の児童)
「とても楽しかった。息がしやすいので(マスクは)ないほうがいい」
「ことしはマスクを外して、苦しくなくできてよかった。親が2人来てくれてうれしい」


また、去年の運動会では感染対策のため、観覧できる保護者は「1人まで」と制限していましたが、ことしは「2人まで」に。そして…。


(保護者へのアナウンス)
「1・2年生の保護者のみなさま、きょうはありがとうございました。入れ替えを行いますので南門よりお帰りください」


大野木小学校では密になることを避けるため、保護者の観覧は2学年ずつ3つのグループにわけて入れ替えです。


では、保護者のみなさんは「脱マスク」についてどう感じているのでしょうか?


(保護者)
「熱中症も怖いので、距離を保ってくれるなら外したほうがいい」
「野外なら大丈夫かという気はします。うちの子は(マスクを)しないと不安になってきているのでしています」


マスクを外すことが不安な児童もいることから、学校側は熱中症のリスクが高くない限りマスクを外すかどうかは最終的には児童それぞれの判断に任せているということです。


(大野木小学校 中條真由美・校長)
「(児童の)表情が明るかったですね。コロナ前のような運動会に、来年はなっていくといい」