11週連続で患者数が増加するなど拡大傾向が続く新型コロナについて、26日に岸田総理と専門家が意見を交わし、専門家側からは第9波の入り口にある可能性が指摘されました。

(政府分科会 尾身茂 委員)
「(5類移行で)接触の機会が増える。したがって感染者の数がある程度増えることは、ある意味では織り込み済みだったと思います。死亡者を減らすというところだけはみんなで、高齢者ですね、特に。注意していきながら社会を回す」

政府分科会の尾身委員は、「第9波の入口という見方は多くの人がしている」と指摘したうえで、高齢者を守るためのワクチン接種の検討をあらためて呼びかけました。

一方、第9波が「最大となる可能性もある」と指摘するのが名古屋大学医学部附属病院の山本尚範医師です。
(CBCテレビ「チャント!」 2023年5月8日放送より データなどの数字は当時)

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「このあと第9波は来るのか?」、「ワクチンは打つべき?」、「治療薬は?」、「後遺症は?」…新型コロナ“5類移行”で、名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師に聞きました。徹底解説です。


Q.まず一つ目です。5月8日から新型コロナが5類へと移行しました。山本医師はどのように見ていますか?

(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師)
「はい。一つの区切りだとは思うんですね。だからいずれは、こういう正常化に向けて動き出さなければいけないので、『そういうときが来たんだな』という感じです」

Q.このゴールデンウィークは、割と開放的に過ごした人が多かったと思うんです。医療の現場にいる医師から見て、違和感はなかったですか?


(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師)
「皆さん3年半我慢してきたので、ようやく子供たちも含めて笑顔が見られるという意味では、個人としては違和感はないんですが、ただ、ここからちょっと心配ではあるなと思っています」

(夏目みな美キャスター)
「その5類移行に伴いまして、新規感染者の全数把握が5月7日まで、5月8日以降は週に1回の発表となります。5月7日までの愛知県の感染状況を見てみましょう」