愛知県一宮市出身の車いすテニス・小田凱人(おだときと)選手が、テニスの4大大会の1つ・全仏オープンで優勝しました。17歳での優勝は4大大会で史上最年少での快挙です。チャントに生出演した際にも、大会への熱い思いを語っていました。

(小田凱人選手)
「次の全仏オープンは自分でもお気に入りの大会でもあるので、そこは是非注目してもらいたい」
ことし3月、「チャント!」に生出演した際、このように大会への思いを語ってくれた小田選手。
その言葉通り、先週行われた全仏オープンでは見事優勝。しかも、テニス4大大会の最年少優勝記録を2歳5ケ月も更新するという快挙でした。
愛知県一宮市出身の小田選手。子どものころはプロサッカー選手を目指していましたが、9歳のとき足に骨肉腫が見つかり車いす生活に。
そこで車いすテニスに出会います。
(小田凱人選手)
「うわっ!こっちのほうがカッコいいじゃんって思ったんで。最初は風を感じたというか、久しぶりに走る感覚を感じたのを覚えている」
車いすテニスで才能が一気に開花。
史上最年少記録を次々と塗り替え、15歳でプロに転向します。
そして去年(2022年)、16歳23日の史上最年少でテニス4大大会の全仏オープンに出場。ベスト4に進む快挙を成し遂げます。
去年、国民栄誉賞を受賞した国枝慎吾さんから「後継者」に指名されました。


6月10日に行われたことしの全仏オープンの決勝では、現在世界ランク1位のアルフィー・ヒューエット選手と対戦。勢いは小田選手にありました。
6―1、6―4のストレートで撃破し、17歳33日という史上最年少での4大大会制覇となったのです。
世界の頂点に立った小田選手は、今年4月の日本オープンで優勝した際、こんなことを言っていました。
(小田凱人選手)
「僕が一番言いたいことは、車いすテニスはカッコいいんだってことをプレーで伝えたい」


この優勝で史上最年少の世界ランキング1位も確定となった小田選手。
最高にカッコいいです。