愛知県豊田市は12日、市内でSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の患者が確認されたと発表しました。


SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、主にウイルスを保有しているマダニにかまれることで発症する感染症で、最悪の場合死に至ります。主に発熱やおう吐、下痢などの症状があり、致死率は10~30%とされています。

感染が確認されたのは、豊田市内に住む80代の女性です。
豊田市によりますと、女性は5月31日に発熱し、その後の検査で6月12日にSFTSの感染が確認されました。女性は発熱の症状が出た5月31日までの2週間の間に、市外に出ることはなかったということです。

市は、野山や草むらに入る時は長袖を着て肌の露出を減らしたり、虫よけスプレーを適切に使うなど、マダニにかまれないよう注意を呼び掛けるとともに、マダニにかまれた場合は速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けています。

愛知県でSFTSの患者が確認されるのは、2021年の初確認以来3例目です。また、これまでのところ愛知県での死亡例はないということです。