東海地方はあす(9日)にかけて再び大雨のおそれがあります。2日の大雨で被害が出た地域では、再び予想される大雨への対応に追われています。

先日の大雨で浸水した、愛知県豊川市伊奈町に一人で暮らす吉川牛郎さん(84)。
住宅は床下が浸水。このままでは細菌やカビが繁殖しやすくなり、感染症のリスクも高くなってしまいます。そのため吉川さんのもとには8日、豊川市から委託された業者がやって来ました。

薄めた次亜塩素酸ナトリウムなどをまいて、およそ20分で消毒完了です。
(吉川さん)
「助かる。ありがたい。安い年金暮生活者だから余計にありがたい」

(作業スタッフ)
「衛生的によくないし、一番は体(によくない)」

費用は無料で対象は先日の大雨で浸水した住宅。豊川市が災害で浸水した住宅を無償で消毒するのは初めてです。

(豊川市環境課 安藤清課長補佐)
「これまでにないような大きな水害。市民の生活に支障をきたしている。一刻も早い日常生活を取り戻すことが第一という思い」
こちらは、豊川市小坂井町にある総合青山病院。今月2日の大雨で、1階の大部分が浸水しました。
CT装置は故障。そのほか、マンモグラフィーやX線テレビ装置も浸水し故障。修理費用はあわせて1億円を超えるおそれもあるといいます。

先週土曜日(3日)から復旧作業が続けられ、6日にようやく通常診療が再開しましたが…
(総合青山病院 小森義之院長)
「きょうの診療が終わったら、移動ができるものは2階に上げようと」
あす(9日)にかけて再び大雨のおそれ。そのため、きょうは1階にある内視鏡検査の機器やコピー機などを、2階へと「避難させる」作業に追われていました。

(総合青山病院 安達英俊さん)
「もう少し高く上げるレイアウトにしようと、机に上げている。病院全体でなるべく高く上げようと」
ただ、どうしても動かせない大型の機器も。
(総合青山病院 安達英俊さん)
「何トンという物でとても上げられる機械ではないので。(雨が来ないことを)祈るだけ」

これ以上被害が広がらないように対策を急ぎます。
(総合青山病院 小森義之院長)
「まさかというのが1回目で、もう1回来たら信じられない」