6月2日の大雨では東海地方をはじめ各地に被害が出ました。
その時、病院は…、そして、私たちに求められる「身を守るための行動」は?

大雨の被害から4日が経ちました。
愛知県豊川市の総合青山病院では6日、ようやく診療を再開。
6月2日の記録的な大雨で、市内は広い範囲で冠水。

空から撮影した映像には、病院が水に浸かっている様子が映っています。

1階の受付や診察室などが浸水したほか、電子カルテやレントゲン撮影の機器などが故障したため、5日まで休診していました。

(総合青山病院 鈴木亜紀事務長)
「電源においても、仮の電源から取っている状況なので。どれだけ対応していくのかが、きょうの課題だと思っている」

病院では代替機の手配などを行い、6日から外来診療の一部を再開。
眼科などは休診が続いていて、復旧を急いでいます。

一方、こちらは6月4日の豊橋市南松山町のうどん店「大正庵」。
(大正庵 清水稔さん)
「水が入らないために“水のう”を用意したけど。ちょっとだけやっても、どうしようもない」

今回の大雨で近くを流れる柳生川が氾濫。
流域は一時、警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されました。

うどんを締めるために必要な製氷機などが水に浸かり、臨時休業が6日も続いています。
浸水被害は以前にも…
(大正庵 清水稔さん)
「15年前にもありまして…」

2008年の「平成20年8月末豪雨」。
豊橋市では1時間あたり76ミリの大雨を記録し、柳生川が氾濫。

店はこの時も浸水被害にあったため、4年前に店を建て替える際に15センチ程かさ上げしましたが、今回また浸水の被害が…。
(報告:宮田あやか記者)
「柳生川は大雨が降ると度々氾濫していたため、2021年から地下河川を整備する工事が進められています」

付近では川幅が狭くなっていることから、増水時には水があふれやすいとされていて、2021年3月からは増水時に水を地下に流すための工事が行われていましたが、2025年度の完成予定を前に今回の被害が出てしまったのです。

(大正庵 清水稔さん)
「ちゃんと(工事を早く)やっていれば、こんなひどい状態にはならなかった。(早く地下河川が)ほしい、長年の夢」