結婚の自由を全ての人に認めるよう、全国5か所で国を訴えている、いわゆる「同性婚裁判」。愛知県で行われている裁判の判決が、あす30日に言い渡されます。判決を前に原告カップルの思いを取材しました。


大野利政さんと鷹見彰一さん。(それぞれ仮名・30代)

愛知県内のマンションに5年前から一緒に暮らしています。

料理など家事の9割をこなすのは鷹見さんです。

(大野利政さん)
「おいしい。いつもおいしい」
(鷹見彰一さん)
「舌が肥えていない人で良かったなって思う」


プロポーズは大野さんから、ディズニーランドのシンデレラ城の前でした。

しかし、今の日本で同性婚は認められておらず、二人は法的な家族ではありません。

付き合って半年の頃、二人で住むマンションを購入した時には…

(大野利政さん)
「共同名義にできなくて…。やっぱり法的なところで」
(鷹見彰一さん)
「相続できないことを考えると、年齢が上の方が先に亡くなる可能性が高いので『若い方にしておこう』みたいな形で大野の名義にした」

法的に夫婦でない二人は、共同所有や相続が法的に難しいのです。