ジャイアンツ相手にドラゴンズがバンテリンドーム ナゴヤで3連勝。その連勝の立役者と言ってもいいのが、福敬登(ふく ひろと)投手(30)です。
一部のファンに傷つけられても、難病に襲われても前を向いてきた福投手。連敗を止めた5月5日、逆転で1年ぶりの勝ち投手になりました。

(場内アナウンス)
「ドラゴンズ ピッチャー福 背番号34」

(実況)
「第4球投げました。スライダー打ちました、打ち上げたファウルフライ、ビシエドが取りました。復活登板の福、ランナーをひとり出しましたが、巨人打線を0点に抑えています」

(中日ドラゴンズ 福敬登投手)
「ウルウルくるくらいのものなんですよ。満場一致の拍手というか大歓声は。汚いものは是非とも見せていただきたくないなっていう…」
汚いもの・・・2021年11月。その事実は、契約更改の記者会見で明らかにされました。
(中日ドラゴンズ 福敬登投手・当時29)
「打たれた試合になると、おびただしい数の殺害予告が来ます」

福投手のSNSに、誹謗するメッセージが寄せられていました。
(中日ドラゴンズ 福敬登投手 ことし1月)
「『ホテルのロビーで気をつけて』とか、その添付写真に包丁とか」「『…家の玄関に亡骸に二つあるから気をつけろよ』とか」
福投手の夫人は、直接恐怖を感じたことはないと言いますが…。
(福投手夫人)
「誹謗中傷に対しての声を上げることが、少し野球の妨げにならないかなっていうのちょっと不安には思っていました」

翌年の3月。ツイッターに「死ね」とつぶやいたうちの一人は、愛知県警に侮辱容疑で書類送検されましたが、福投手と示談が成立し、不起訴になっています。
その年の9月でした。試合中に足の感覚がなくなり、1アウトも取れずにノックアウトされました。
