感染症法上の分類が2類相当から5類へ正式決定。今日はその中でもワクチンについて深掘りしていきます。今回も出所のはっきりとしているデータと私の取材を交えて真摯にお伝えする大石解説です。

ワクチン接種率からおさらいしていきましょう。1回目、2回目のワクチン接種率は日本では80%ぐらいでした。3回目のワクチン接種率68%をちょっと超えたぐらいなんですね。4回目、5回目接種した方もいらっしゃると思います。
今回は、令和5年春開始接種についてです。そのお知らせが厚労省からももう出ています。5月8日からスタートするんですね。
「令和5年春開始接種では、重症化リスクが高い方、高齢者、基礎疾患を有する方にワクチン接種いただけます。ワクチンを接種いただけます。春開始接種の対象ではない一般の方への追加接種は5月7日で終了し、その後は今年の秋を予定しています」

5月7日で一旦終了するということなので、私の取材では今、駆け込みでワクチン接種をしている方が徐々に増え始めています。
では、今回のこの春開始接種、どんなものなのか見ていきましょう。赤く囲っているところです。

「初回接種、1・2回目接種を終了した以下の方が対象です」と。「65歳以上の高齢者、12歳から64歳までの基礎疾患のある方、そして医療従事者の方などが対象」ということです。
春開始接種は、秋も打って、「2回打って1セット」という考え方なんですね。5歳から11歳の基礎疾患のある方は、さらに1回追加接種が可能だということです。

では、この部分の方、今回どういう扱いになっているのか見てみると、高齢者の方と基礎疾患を有する方は努力義務がありますけども、医療従事者、そして高齢者施設の介護従事者の方などは、努力義務がついてないんですね。
努力義務というのは、ワクチン接種に努めなければならないというものです。義務とありますけども、実際は罰則もありません。
今回何が違うかっていうと、医療従事者の方などに、努力義務がついてないんです。ここが決定的に違うということなんですね。
一般の方は、秋から。秋以降、9月以降から接種が始まるということなんです。
今、新規陽性者が徐々に増え始めている中でのワクチン接種スタート。接種する方もいらっしゃるかもしれませんけども、接種する前にですね、ベネフィットとリスクをしっかり理解していただければと思うんですね。
その中でちょっとリスクを見ていきましょう。