新型コロナワクチン接種後に女性が死亡した問題で、接種会場のエレベーターには、容態が急変した人などを搬送する「ストレッチャー」が入らなかったことが明らかになりました。

去年11月、愛知県愛西市の集団接種会場で、飯岡綾乃さん(当時42)が新型コロナワクチンを接種した直後に体調が急変し、その後、死亡しました。


愛西市の会場選びや現場の対応などに問題がなかったのかを調査している医療事故調査委員会によりますと、飯岡さんが接種を行った会場のエレベーターは「ストレッチャーが入らないサイズ」だったということです。

このため、2階で接種を行った飯岡さんはエレベーターで1階に降りられず、らせん階段を使って搬送されたということです。
調査委員会はそもそも会場選びに問題がなかったのかを含め、引き続き調査を進める方針です。
全体の調査結果については当初の予定を早めて、ことし夏頃にはとりまとめたいということです。

関係者によりますと、この会場では飯岡さんが死亡したことを受けて、1階でワクチン接種を行うようにしたということです。